お子さんの、
といった自信が持てない様子に、不安を感じている親御さんは少なくありません。
そこで今回は、子供の自信の付け方について、私たち個別教育Canで実践しているノウハウを交えながら詳しく解説していきます。
子供にとって大切な自信とは何か、自己肯定感を高める褒め方・叱り方についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
自信には「根拠のある自信」と「根拠のない自信」の2パターンあると言われています。
根拠のある自信とは、
といった、何かしらの理由・経験・ステータスが前提にある自信のことです。
一方で根拠のない自信とは、
といった、前提条件がない自信のことです。
どちらの自信も子供にとって大切な要素ではありますが、根拠のある自信は経験をある程度積んでいけば自然と身に付けられるのに対して、根拠のない自信が身に付くかどうかは、幼児期〜小学生の間の過ごし方で決まると言われています。
そのため、特に子供が小さい間は、根拠のない自信を身に付けさせてあげることが大切です。
育児をしていると、しばしば「自己肯定感」という言葉を耳にすると思いますが、この自己肯定感こそが根拠のない自信を指します。
根拠のない自信がある状態、つまり自己肯定感を育むことで、
といった思考が、身に付くようになります。
それでは、子供の自己肯定感を高める自信の付け方について、具体的な方法を見ていきましょう。
自信の付け方1つ目は「子供の存在を認める」です。
根拠のない自信は、「あなたが居てくれて嬉しい」「あなたのことをちゃんと見ているよ」と、子供の存在そのものを認めることで付いていきます。
具体的には、
といったステップを踏むことで、子供は親からの愛情を感じられるようになり、自信が付いていきます。子供が「頑張ったよ!すごいでしょ!」と伝えてくれた時は「頑張ったね!すごかったね!」と褒め、「悲しかった」と伝えてくれた時は「そうか、悲しかったんだね」と子供が感じた気持ちをそのまま受け止めるのがポイントです。
親自身が子供の世界に入ることを意識してみると良いでしょう。
自信の付け方2つ目は「間違えるのは悪いことじゃないと伝える」です。
例えば、子供が勉強をしている時に間違えている箇所を見つけると、親としてはつい指摘してしまいがちですが、この行為が「間違い=悪いこと」というイメージを植え付ける原因となります。
誰しも間違いを指摘されるとモチベーションが下がるものですが、さらに追い打ちをかけるように「何で間違えるの?もっと集中しなさい!」等と怒られると、間違えることを恐れるようになるだけでなく、「間違えてしまう自分は必要とされていないんだ」と自分を大切に思えなくなるケースがあります。
具体的な対処方法として、私たち個別教育Canでは、笑顔で「大丈夫だよ!見ているからやってごらん。間違えてもいいんだからね。」と子供に伝え、取り組み始めたら「いいよ!いいよ!合っているよ!」と励ますようにしています。
そして間違えた時は、「最後まで頑張ったね!1つだけ惜しいところがあるけど、どこかな?」と取り組んだ行動そのものを認めつつ、自分で間違いに気づけるように誘導してあげると良いでしょう。
自信の付け方3つ目は「結果ではなくヒントを教える」です。
自己肯定感は、自分で考えるクセを付けることでも育まれていきます。そのため、子供から「答えを教えて」「どうしたら良いかわからない」と言われてもすぐに答えを教えず、答えに辿りつくためのヒントを出す程度にとどめ、自分で考える習慣を身に付けさせてあげましょう。
例えば算数なら、補助線を引いてあげる、イラストや図で書いてあげるなど、答えではなく解き方や考え方を教えるというスタンスです。
私たち個別教育Canの授業では「この問題、できたら凄いよ!」とモチベーションを上げつつ、取り組み始めたら「そうだ!頑張ってるね!」とチャレンジする姿勢を褒めます。そして、途中でわからなくなった時は「こうしたらどう?」「もう1度教えるね!」と、とことん向き合うことで、自己肯定感を高めながら自信を付けさせています。
なお、勉強法については「勉強が苦手な子の勉強法は?親のサポート方法や苦手の原因別対策も」でも詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
自信の付け方4つ目は「できることからチャレンジする」です。
何かに取り組んでいると、どうしても越えられない壁にぶつかる時があるでしょう。その際、「何でできないの?」「みんなできてるよ?」といったネガティブワードはよくありません。
まずは子供の悔しい気持ちに共感し、頑張れば達成できる取り組みを提案します。例えば勉強なら簡単な問題に戻ってみたり、ピアノなら一番得意な曲を弾いてみたりなどです。達成できた時は、「よく頑張ったね!チャレンジして偉かったよ!」と過程を褒めてあげるようにしましょう。
この時、「成功したから偉い」のではなく、失敗を乗り越えるために成功に向けてチャレンジすることの大切さも提示するようにしてあげてください。そうすることで、根拠のない自信と根拠のある自信の両方を育んでいけます。
また、勉強のやる気を促す方法については「【小学生】勉強のやる気を出す方法!怒らずに向き合うコツや具体的な対策について」で詳しくご紹介していますので、参考にご覧ください。
自信の付け方5つ目は「親も一緒にチャレンジしてみる」です。
「子は親を映す鏡」ということわざがあるように、親の自信の無さが、子供に反映されているケースもあります。
この状況を変えるおすすめの方法が、子供と一緒にチャレンジすることです。
スポーツや英検など、子供と同じ目標に向かって一緒にチャレンジするのも良いですし、それぞれで目標を掲げて取り組むのでも良いでしょう。小さな達成感を積み上げていくと、自然と自信が付いてくるものです。
親が自信を持って毎日生き生き暮らしていると、子供の自己肯定感が高まりますし、親も余裕を持って育児に向き合えるようになります。
最後に「自信の付け方」を実践する際に取り入れたい、褒め方・叱り方のコツについてご紹介します。
自信を付けさせる上で褒めるという行為はとても良い方法なのですが、褒め方には「良い褒め方」と「悪い褒め方」があります。
まず悪い褒め方とは、結果・能力・才能を理由に褒めることです。
具体的には、
といった褒め方になります。
一見悪いようには思いませんが、これらの要素は自信の根拠となってしまいますので、上手にできなかったり、良い点数が取れなかったら、自信を喪失してしまう可能性があります。
反対に良い褒め方とは、子供が感じている気持ちや考えを100%受け入れ、それに対して褒めることです。
具体的には、
この3つのステップがポイントとなります。
例えば、宿題を頑張った子供に対しては、
といった語りかけがおすすめです。
子供の自主性に任せた方が良いと理解しつつも、いつまで経っても宿題をしなかったり、反抗的な態度を取られると、ついトゲのある言葉で叱りつけたくなる瞬間もあるでしょう。
しかし、褒め方と同様に、叱り方にも「良い叱り方」と「悪い叱り方」があります。
まず悪い叱り方とは、
といった、人格否定や脅し文句を含む叱り方です。
一方で良い叱り方とは、子供の気持ちや考えを全て受け入れた上で、やるべきことやルールを伝える方法です。
具体的には、
この流れで子供と向き合います。
子供に提案やアドバイスをする際は、例えば「宿題って何のためにあると思う?」とその重要性に気付かせる質問を投げかけたり、「こうすれば上手くいくと思うよ!」とポジティブな方向性をイメージしてアドバイスするのがおすすめです。
ただし、提案やアドバイスをする時は、人格や努力を否定しないように気をつけましょう。また、内容は子供でもわかるように具体的なものにし、「昨日は良かったのに今日はダメ」というように運用を変えないことです。
そして、最後は必ず「どう思う?」と子供の考えを聞き出すようにして、良い返答があれば「じゃあ次から頑張ろうか!」と締めくくりましょう。
今回は、子供の自信の付け方についてご紹介しました。
実践してみたものの、
とお困りの方は、塾を活用するのも一つの解決策です。
塾と聞くと、中学受験のためにバリバリ勉強する子が行く場所というイメージをお持ちの方が多いのですが、私たち個別教育Canのようにご家族と共に子供を育てることをモットーにしている塾もあります。
塾に通うメリット・デメリットについては「【小学生】塾に行くべきか悩んだら?塾が必要な子・不要な子の特徴」で詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。
個別教育Canは千葉県で展開している個別指導塾です。
私たちは授業でも授業以外でも、基本的に子供をよく褒め、自分の力で問題を解く「楽しさ」を伝えるように心がけています。
例え不正解でも否定せず、回答を見つけるまでのプロセスを講師と一緒に歩むことで自信につなげ、勉強が苦手だった子も徐々に勉強が好きになるように導いていきます。また、その子特有の「間違える癖」を見つけ、子供自身にそれを気づかせ「ミスを減らす」ように促し、子供の能力を信じて伸ばします。
さらに、学校では教えない「Can独自のポイント」で問題が簡単に解けるようになるので、勉強が得意・好きになる可能性がグッと高まります!
ご家庭での子供への接し方やサポート方法についても、最善策を一緒に考え、ご提案いたします。お子様に合った自信の付け方が知りたい、自己肯定感を高める方法が知りたいとお悩みの方は、ぜひお問い合わせください。