子供が小学生になり、また、学年が上がるにつれて「接し方がわからなくなった」「どう対応すべきかわからない」と悩む親は多いものです。
そこで今回は、小学生の子供の成長に合わせた接し方について、学年・年齢別にご紹介していきます。また、私たち個別教育Canが日頃から取り入れている学習方法も併せて解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
小学生の6年間は幼児期から少年期に移り変わる重要な時期ですが、この6年の間には「中間反抗期・ギャングエイジ・第二次反抗期」と、なんと3つの反抗期が訪れます。
一般的に、1・2年生は乱暴な言葉遣いが増え、3・4年生は反抗的な態度が見られるようになり、5・6年生にもなると大人もびっくりするような的を得た反論が増える傾向にありますが、これは成長に伴う自然な反応だと思って良いでしょう。
親と子が互いに心地良く過ごすには、子供の成長に合わせて子供への関わり方を変えていかなければなりません。具体的にどのような接し方を取っていくべきなのか、学年別にご紹介していきます。
小学1・2年生にあたる7〜8歳の時期は、慣れ親しんだ幼稚園や保育園を卒園して小学校という新たなステージに慣れていく、環境の変化が大きい時期でもあります。そして、中間反抗期を迎える子供が多いのも、この年齢の特徴です。
反抗期には、「魔の2歳」「悪魔の3歳」と言われる2〜3歳頃の第一次反抗期、小学生高学年〜中学生にかけて訪れる第二次反抗期がありますが、中間反抗期はそのちょうど間の年長〜小学校低学年頃に迎える反抗期を指します。
では、7〜8歳頃の特徴と接し方のコツを見ていきましょう。
7〜8歳頃に訪れる中間反抗期では、口答えや悪い言葉遣いがよく見られます。これは、語彙量がどんどん増えていくことや、小学生になったという自信の表れから来ると言われています。
また、この時期は自分の価値観で周りの意見を飲み込んでしまう子供が多く、その葛藤や不安を親しい人にぶつける傾向も見られるでしょう。
7〜8歳の子供への接し方のコツは、子供が抱えているストレスを理解して見守ることです。
小学生になったとはいえ、自分の気持ちを言葉にするのは難しいものですし、心に抱えたモヤモヤやイライラに気づけない子供も多いでしょう。そのため、日頃からよく子供を観察して、安心できる声かけをしてあげることが大切です。また、人との付き合い方を教えるのも心の安定に繋がる一つの方法だと言えます。
小学1・2年生は、学習する習慣と勉強の仕方を身に付けていくのが重要です。
毎日決まった時間に机に向かう習慣を作り、できれば親も一緒に勉強に取り組むと良いでしょう。
また勉強の仕方についてですが、個別教育Canでは問題文を一緒に声に出して読み、目を合わせて笑顔でわかりやすく説明することを心がけています。
小学3・4年生にあたる9〜10歳の時期は、多くの子供がギャングエイジと呼ばれる成長ステップを迎えます。ギャングエイジとは“小さな集団で行動する年代”という意味で、親から離れて子供達だけの世界を持つようになっていくのですが、これは自立の表れだとされています。
また、小学3・4年生は抽象的思考という新たな学習概念を獲得していく時期でもあります。
抽象的思考とは、“物事を大まかに捉える思考”のことで、例えば割合や分数、長文読解などがそれにあたり、勉強に苦手意識が生まれ始めるのも、この時期からになります。そのため、心理学では「9歳の壁」「10歳の壁」「小4の壁」と呼ばれ、この時期にどのように壁を乗り越えたかが、その後の学力に影響すると言われています。
では、ギャングエイジを迎えた子供の特徴と接し方のコツについて、具体的な内容を見ていきましょう。
ギャングエイジを迎えた9〜10歳の子供は、親や先生の言うことを聞かなくなったり、友達を仲間外れにしたりといった、対人関係が絡む問題行動が増える傾向があります。
これは、他者意識の芽生えによるものです。他者意識とは“相手の立場で物事を考える意識”のことですが、9〜10歳頃の子供は「こうした方が親や先生は嬉しいだろうな」と理解していながら、あえて反対の行動を取って、自分を認めて欲しい・関心を引きたいという心理をアピールしているのです。
さらに、親の言う通りに行動したくない・自分の行動は自分で決定したいという自立心の芽生えも加わって、学校や塾をサボる子供が出始めます。先生から指導の連絡が入り、「まさかうちの子が……」と驚かれる親御さんも多いのもこの頃です。
学習面では、前述した抽象的思考の獲得に向けた学習内容が増えていくため、急にテストの点数が悪くなったり、勉強が嫌いになる子供が増えます。まだ親のサポートが必要不可欠な時期ですので、放置せずに向き合う姿勢が大切だと言えるでしょう。
9〜10歳の子供は、「自分で決定したい、自分で行動したい」という気持ちがどんどん大きくなっていきますので、指示出しは最小限に抑えつつ、自分で考えさせることを大切にすると良いでしょう。
とは言え、まだ善悪の判断がつかない年頃ですので、一線を越えそうになった時は注意することも重要なポイントです。親が“見守り”と“注意”のスタンスをしっかり持っていれば、子供も安心して自立に向けて成長していけるでしょう。
小学3・4年生は学習内容が一段階ステップアップしていくため、これまでテストで満点が取れていた子供でも点数がガクッと下がる傾向があります。
勉強が難しい・わからなくなってきたとストレスを抱えている子供に対して、「なんでこんな問題もわからないの?」「はやく宿題しなさい!」といった言葉を投げかけると、子供の自尊心を傷つけてしまい、さらに学習意欲を低下させてしまう可能性もあるので、接し方には注意が必要です。
学習のサポート方法についてですが、小学1〜2年生の時と同様に、一緒に声に出して読む機会を持ちつつ、徐々に子供一人だけで読めるように持っていくようにすると良いでしょう。またこの時期は「考える力」をつけていくことが大切なので、答えをすぐに提示せずに、自分で答えに気づけるようにヒントを出すなど、サポートに注力することが望ましいです。
小学5・6年生にあたる11〜12歳は、第二次反抗期を迎える時期です。大人になりつつある子供への接し方で悩む親は少なくありません。
第二次反抗期は、他者意識が色濃く反映される中間反抗期とは異なり、自我意識の目覚めが大きく関与していると言われています。自我意識とは、“他者と自分を区別する意識”のことで、「自分はどうしたいのか」「自分はどう考えるのか」と、自分の存在を認識する様子を指します。
では、具体的にどのような特徴があり、どのような接し方が好ましいのかを見ていきましょう。
11〜12歳になると判断力や思考力が身に付き、善悪の区別がつくようになっていきます。そのため、親・先生・友達といった周囲の人たちとの人間関係を大切にするようになり、また、同じ趣味を持つ友達ができるなど交友関係が広がっていく子供も増えるでしょう。
一方で、第二次成長期に伴って心身共にアンバランスな状態が続く時期でもありますので、これまで反抗的な態度を見せなかった子供が急に悪態をついたり、人間関係でストレスを感じる子供が増える傾向にあります。
またホルモンバランスの変化が激しくなるため、イライラ感や体調不良で悩む子供が増えるのもこの時期の特徴です。なかでも、起きるのが困難になる起立性調節障害は小学5・6年生に多く見られる病気なのですが、周囲から「サボっている、だらしない」と間違えられやすいため、こういった不調があるということを念頭に置いて日常生活を見守ってあげましょう。
11〜12歳の子供は自我意識の目覚めによって、自分なりの夢や目標を持つようになります。この時、たとえ親が持つ理想とは違ったとしても、ありのままを受け入れ、応援するスタンスを取ると良いでしょう。子供だけで対処できない課題や問題が発生した時、対応する覚悟を持つのも親の役目だと言えます。
また、この時期は「他者と比べて自分はどうか」という自意識を持つ子供が多くなります。そのため、「どうせ私は可愛くないし……」「どうせ僕は運動も勉強もできないし……」と他人と比較して落ち込んだり、「片付けろって言うけど、お母さん・お父さんだって片付けてないよね?」「何で友達の家は許してもらえるのにうちはダメなの?」と答えに戸惑う質問を投げかけられることもあります。
他者と比較して落ち込んでいる様子が見られた時は、自己肯定感を高める声かけを意識してみたり、自分の境遇に納得できていない様子の時は「お母さん・お父さんはこう思うよ」と、対等な立場で意見交換すると良いでしょう。加えて、親自身に至らぬ点があった際は、素直に認めて、行動を改める努力も必要です。
高学年になるとしっかり内容を理解していなければ解けない問題が増えるので、キーワードだけを見てサラッと答えられていたような子供ほど、ケアレスミスが多くなります。
そのため、私たち個別教育Canが小学5・6年生の子供に指導する際は、難しい問題や重要なポイントは声を出して読んでもらうようにしています。
また、解き方がわからない時もすぐに正解を教えず、「間違っても良いからやってみよう!」と伝えた上で考えてもらい、ヒントを小出しにしながら自分で答えに気付けるよう導いていくのが良いでしょう。
今回は、小学生の子供への接し方について解説しました。
小学生の6年間は、心身共に大きな変化を遂げていきます。そのため、小学1年生と6年生への接し方は、当然変わっていくものです。
どの年齢にも共通して言えることは、他人と比較せず、ありのままを受け入れてあげるという姿勢が大切だということです。幼少期の頃は「大好きだよ!」「よくできたね!」と褒めたり抱きしめられていましたが、いつの間にか照れや恥ずかしさが勝ってしまい、素直な気持ちで向き合えなくなる家庭は多いもの。
たとえ反抗的な態度やそっけない日々が続いたとしても、「○○(名前)、いってらっしゃい!」「今日は寒かったね、大丈夫だった?」といった日常会話を絶やさず、常に味方でいるスタンスを持ち続けると良いでしょう。
また、家庭内で手が負えないようになったら、第三者の手を借りるのも一つの方法です。私たち個別教育Canは、子供たちの第二の家・第二の家族として、勉強だけでなく、人間性の育成にも力を入れています。家庭での学習サポートが難しくなってきたという方はもちろん、子供への接し方がわからなくなってきたという方も、ぜひご相談ください。
個別教育Canは千葉県で展開している個別指導塾です。
授業でも授業以外でも、基本的に子供をよく褒め、自分の力で問題を解く「楽しさ」を伝えるように心がけています。
例え不正解でも否定せず、回答を見つけるまでのプロセスを講師と一緒に歩むことで自信につながり、徐々に勉強が好きになります。
そして問題が解けたときは、子供と一緒に、めいいっぱい喜びを分かち合います。
また、その子特有の「間違える癖」を見つけ、子供自身にそれを気づかせ「ミスを減らす」ように促し、子供の能力を信じて伸ばします。
さらに学校では教えない、それを知っていると問題が簡単に解けてしまう「Can独自のポイント」を教えるため、勉強が得意・好きになる可能性がグッと高まります!
家庭学習のお悩みや、子供への適切な接し方などについても、最善策をご提案します。まずはお気軽にお問い合わせください。