「勉強が苦手なうちの子に合う勉強法はある?」
「親としてどのようなサポートができる?」
「高学年になって勉強に苦手意識が出始めた……」
と不安な気持ちをお持ちの保護者さんは少なくありません。
そこで、小学生のお子さんをお持ちの方に向けて、勉強が苦手な子の勉強法や、苦手の原因別対策についてご紹介していきます。また、勉強が苦手な子が塾に行くメリット・デメリットについてもお話していますので、ぜひ最後までご覧ください。
今回は、私たち個別教育Canが実際に授業で取り入れているノウハウの中から、ご家庭ですぐに実践していただける「勉強が苦手な子の勉強法」を7つご紹介していきます。
勉強が苦手な子の勉強法1つ目は「正答率が70%程度になる教材を選ぶ」です。
例えば、小学生向けの市販ドリルには
のように、いくつか種類があります。
基礎の習得に特化したドリルの中には、遊び感覚で取り組めるものや、人気のキャラクターが描かれているものがあるので、まずは拒否反応が起こりにくいような取っつきやすいドリルを選んであげると良いでしょう。
勉強が苦手な子の勉強法2つ目は「簡単な問題からスタートする」です。
基礎問題を中心としたドリルの場合、大抵は簡単に解ける問題から順に掲載されているため、順番に沿って取り組んでいけば良いでしょう。解くのが難しい・考えても分からない問題は飛ばしてもかまいませんが、その見極めについては親が行う必要があります。
もし正答率が70%に満たない場合は、その教材がお子さんに合っていない可能性がありますので教材の選び直しをおすすめします。
勉強が苦手な子の勉強法3つ目は「すぐに丸をつけてあげる」です。
子供が勉強している時は隣に付いて、正しい答えを書いたらすぐに丸をしていきましょう。成功体験を積み上げていくことで、自信や余裕がつくようになり、勉強がどんどん楽しくなっていくからです。
また、間違えた時は大きなチェックは入れず、番号の横に小さな印を付けたり、間違えた箇所がわかるように線を入れるなどして、やる気を削がないように気をつけましょう。
ちなみに個別教育Canでは、正解した時にグータッチをして子供を褒めるようにしています。グータッチのようなノンバーバル(非言語)コミュニケーションには、言葉では伝え切れない想いを補足する効果がある他、相手に安心感や信頼感を与える効果も期待できます。
勉強が苦手な子の勉強法4つ目は「ちょうど良いヒントを与える」です。
子供が分からない時はすぐに答えを教えずに丁度いいヒントを与え、子供自身に答えを出させてあげましょう。そして正解した時は、しっかり褒めてください。
ちょうど良いヒントを与えるコツは、目的地に誘導するカーナビのように、正解への方向性を示してあげることです。「AとBなら、どっちが良いと思う?」と選択制にするのも一つの方法でしょう。
また、最近はすぐに解ける方法や、学校では教えてくれない公式などもネットに転がっていますが、なぜその答えになるのかを理解できていないと、応用問題や発展問題でつまずいてしまいます。
そのため、まずは自分で答えを導き出せる状態になった上で、「こういった解き方を使えばすぐにわかるよ!」と教えてあげるのが良いでしょう。
勉強が苦手な子の勉強法5つ目は「説明する時はわかりやすい言葉を使う」です。
問題を説明する時は難しい言葉を使わないように意識し、お子さんが理解できる言葉を選んだり、身近なモノに例えたりして、かみ砕いて説明します。
例えば、図形や面積の問題は実際に紙を切り貼りして作ってみると把握しやすくなり、記憶にも残りやすくなるでしょう。
勉強が苦手な子の勉強法6つ目は「理解できない時は過去にさかのぼる」です。
小学校5年生で習う分数の通分(複数の分数の分母を揃える)は最小公倍数を理解できていないと解けませんし、最小公倍数を理解するには2年生・3年生で習うかけ算を理解している必要があります。
そのため、過去の学年にさかのぼってポイントを教え、わかったら今の問題に戻ってくるのを繰り返しながら、理解できない個所の穴埋めをしていきます。
勉強が苦手な子の勉強法7つ目は「子供に勉強を教えてもらう」です。
子供が問題を理解したあとに、どのように解いたのかを教えてもらうことで、理解度が確認できます。もし解き方や答えが間違っていてもすぐに否定はせず、「ここはこれで良さそう?」といった声かけをしながら、自分で間違いに気づけるように持っていくと、勉強へのモチベーションを下げずに理解を深めていけるはずです。
例えば料理でも「次回はもう少し火加減を緩くしよう」といった改善を繰り返して理想の味を見つけていくものです。お子さんのやる気が低下しそうであれば、「間違いは恥ずかしいことじゃなくて、学習の定着にとても大切なんだよ」とお子さんに伝えてあげましょう。
次に、勉強が苦手な子の原因別対策についてご紹介していきます。
勉強に苦手意識を持っているのは、勉強のやり方や取り組み方がわかっていない可能性があります。
特に小学1年生・2年生は、勉強のやり方以前に、勉強という習慣を身につけるところから始めなければなりません。また、勉強が難しくなっていく高学年になると、なぜ間違えたのか・どこで間違えたのかを自分で見つけ出す力を養っていく必要があります。
そのため、小学生の間は学年問わず親のサポートが不可欠となります。すぐにお子さんのヘルプに気づけるように、親がいる空間で勉強させるのが望ましいでしょう。
また、いつでも子供がスマホやゲームで遊べる環境だったり、リビングのテレビが付けっぱなしだったりといった環境は、勉強に集中することができません。子供がリラックスして過ごせる自由時間と、机に座って学習に取り組む勉強時間をきっちりと分けて、習慣化していきたいところです。
勉強が苦手な子の中には、自分自身で勉強が苦手だと思い込んでいるだけの子もいます。
そもそも苦手とは、扱いにくくて嫌だなと感じる感情を指します。
勉強が苦手だなと感じるきっかけは、わからない状態を放置し続けて先生が何を言っているのか全く理解できなくなった時や、親から強制的に勉強をやらされて勉強が苦痛に感じ始めた時、親から他の人と比較された時などと様々ですが、いずれも勉強に対してネガティブな印象を持っていることは確かです。
勉強をポジティブなものとして捉えられるようになるには、家庭内の雰囲気から見直すと良いでしょう。
具体策としては、
といったものが効果的です。
なお、勉強のやる気を出させる具体的な方法については「【小学生】勉強のやる気を出す方法!怒らずに向き合うコツや具体的な対策について」で解説していますので、ぜひご覧ください。
勉強が苦手なのは、お子さんの特性に起因している可能性も考えられます。
ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群・広汎性発達障害)やADHD(注意欠如多動性障害)などの発達障害は比較的低年齢で発見されることが多いのですが、LD(学習障害 ※2014年〜限局性学習症に名称変更)は小学校での教科学習が始まってから発見されるケースが多い発達障害です。
LD(学習障害/限局性学習症)とは、知的な遅れは見られないものの、特定の学習にのみ困難を感じる発達障害で、読みが難しい読字障害(ディスレクシア)、書きが難しい書字表出障害(ディスグラフィア)、算数や計算などその場にないものを推論するのが難しい算数障害(ディスカリキュリア)があります。
本人は努力して取り組んでいても、親や周りから「勉強が苦手な子」「勉強にやる気がない子」と思われて、悲しい思いをしているケースも少なくありません。
もし、
といった特徴が見られた際は、家庭内で抱え込まずに医療機関や児童福祉サービスに相談すると良いでしょう。
最後に、勉強が苦手な子が塾に行くメリットとデメリットについてご紹介していきます。
勉強が苦手な子が塾に行くメリットは、正しい勉強法が身につくことです。
【塾で教わる勉強の基礎】
加えて塾で勉強することが当たり前になると、自然と勉強習慣が身につきます。
塾に通わせるべきか迷っている方は「【小学生】塾に行くべきか悩んだら?塾が必要な子・不要な子の特徴」をぜひご覧ください。
勉強が苦手な子が塾に行くデメリットは、塾が子供に合っていないと、さらに勉強が嫌いになる可能性があるという点です。
塾には学校の予習復習やテスト対策をメインとした補習塾と、中学受験対策を専門とする進学塾、その両方を併せ持つ総合塾、計算や速読といった特定の分野を専門とする専門塾があります。
また、講師1人に対して複数の生徒が受講する集団指導塾や、講師1人に対して1〜3人の生徒が受講する個別指導塾、通塾せずに好きな場所で受講できるオンライン塾、好きなタイミングで授業が受けられる映像授業塾など、指導形態や受講方法にも多様な選択肢があります。
そのため、塾選びをする時は、どのような効果を期待したいかを明確にし、資料請求や体験授業を受けてみると良いでしょう。
なお、塾の種類や選び方については「学習塾にはどんな種類がある?子供に合った塾の選び方や注意点は?」や「塾に行く意味ないかも…と感じたら?結果が出にくい学習塾の特徴と対策について」で解説しています。
今回はご家庭ですぐに取り組んでいただける勉強法についてご紹介しましたが、私たち個別教育Canは「勉強が苦手な子→勉強が好きな子」になってもらうためのノウハウや技術をまだまだ持っています。
そして、質の高い授業を全ての生徒に受けてもらえるように、講師は全員正社員で、毎日2時間の社内研修を実施。教科研修だけでなく各種心理療法についてもしっかり学んでいます。
そのため、
「机に向かうことすら習慣化できていないけど大丈夫?」
「勉強嫌いだけど、受け入れてもらえるかしら……」
といった悩みや不安を持っている方も大歓迎です。無料で体験授業を受けていただけますので、ぜひお気軽にお越しください。
個別教育Canは千葉県で展開している個別指導塾です。
私たちは授業でも授業以外でも、基本的に子供をよく褒め、自分の力で問題を解く「楽しさ」を伝えるように心がけています。
例え不正解でも否定せず、回答を見つけるまでのプロセスを講師と一緒に歩むことで自信につなげ、勉強が苦手だった子も徐々に勉強が好きになるように導いていきます。また、その子特有の「間違える癖」を見つけ、子供自身にそれを気づかせ「ミスを減らす」ように促し、子供の能力を信じて伸ばします。
さらに、学校では教えない「Can独自のポイント」で問題が簡単に解けるようになるので、勉強が得意・好きになる可能性がグッと高まります!
ご家庭での勉強法やサポート方法についても、最善策を一緒に考え、ご提案いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。