子を持つ親は、子どもに「算数が得意になってほしい!」と願う方が多いのではないでしょうか。
算数は一度つまずくと、後の学習が理解しづらくなる教科だと言われているため、成績がどうしても気になってしまいますよね。
少しわからなくなると、どんどん算数の勉強についていけなくなり、次第にテストの点数にも影響が出てきます。そうなると、子ども自身も自信をなくして算数が嫌いになり、算数に取り組む姿勢がなくなるという悪循環に陥ります。
親としては、子どもが算数に苦手意識を持つ前に「算数力」を身につけてもらいたいものです。
そこで今回は、算数が得意になる方法や、算数嫌いな子を持つ親が家庭でできることなどをご紹介します。
算数が得意な子は、どのような特徴があるのでしょうか。
ここでは、算数が得意な子の特徴や問題への取り組み方などを解説します。
算数が得意な子は、問題を解きながら大体の解き方や答えのイメージができています。
例えば小学1年の場合、数の概念についての問題で、「4と6はどちらが大きい数?」と聞いた時に、りんごが4個・6個と、それぞれのお皿にりんごが置かれているイメージができ、「6が大きい」と瞬時に答えられます。
このような簡単な数の概念は、日常生活で身につけることができるため、「どっちが何個多い?」「お釣りはいくらになる?」などと、数学的思考力を高めるために、日頃からさまざまな問いかけをすることが大切です。
問題の意味と答えにたどり着くまでの道筋が説明できるのも、算数が得意な子の特徴です。
例えば、以下のようなプロセスで説明ができる子どもは、合理的、論理的に考えられる子が多いです。
最初に「〜といった考え方で答えが出る。」などと、根拠となる考え方を相手に示し、方針を明確にします。
次に情報を整理し、計算等を行います。そして答えにつながる計算方法などの説明を行い、最後に答えを導き出します。
また、説明をする経験を積み重ねることで、より質を高めようと工夫をし始め、少しずつ簡潔で的確な表現ができるようになり、その結果、算数力が高くなります。
算数が得意な子は、最後の答えがどれくらいの大きさになるのか、イメージ化をすることができます。
例えば59×7の計算をするときに、算数が得意な子は、「大体60×7=420くらいになるはず」とイメージしてからひっ算をします。
そうすると、計算ミスで全く違う答えになったときに、「あれ、計算ミスしてるみたい。もう一回やってみよう」と気づいて直すことができます。
そうすることで計算ミスでの減点が減り、より「算数が得意!」という自信がついていきます。
計算をイメージ化することは、日常生活や大人になり仕事をする上でも、さまざまなタイミングで活用するため、子どものうちから答えの大きさをイメージ化して解く癖をつけることが理想的です。
ブロックなどの立体的なものを作るのが好きという子は、算数が得意な子が多いです。
立体的なおもちゃは、自分の好きな形を自由に組み立てることができ、立体物を回転させたときにできる形や、立体物を切り分けたときにできる平面の形について、実際に触って直感的に理解できるようになります。
算数が得意な子は、数字に対する感覚が優れています。
例えば、「5」という数字を見て、文字として「5」と平面的に認知するのは普通のことですが、算数力が高い子は「折り紙が5枚」「りんごが5個」など、日常に触れるもので具体的に数字を定量化してイメージすることができます。
また、「水が50cc」などの質量の感覚、「5分」などの時間の感覚、「500円」といった金銭の感覚、これらのような日常にある数字に対して、算数が得意な子は瞬時にイメージをすることできます。
そのため、算数力が高い子は「近所のスーパーに行くときはどうする?」という問いに、何時に家を出て、いくらのお金を持って、いくらの商品を買って帰ってくる、ということなどを総合的に考えて、きちんと説明をし行動に移すことができます。
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算数が得意になるかどうかを分けるポイントは、頭の中で問題を解く回路ができているかどうかです。
算数はいくつもの問題を解き「できた!」「わかった!」という経験を積むことで、考える力が強くなり、自信になり「算数が得意な子」になります。
ここでは、算数が得意になる具体的な方法をご紹介します。
日常にある「物」を使って、数字を理解させるのも、算数が得意になる方法の一つです。
例えば、ホールケーキやりんごなど、子どもが好きな食べ物を利用し、実際に切り分けて「個数」や「分数」などの意味を直感的に理解させます。
また「長さ」や「単位」の理解は、紐や食べ物などの長さを定規で実際に計り、子どもに具体的なイメージを持たせてあげるのがコツです。
例えば、子どもに料理を手伝ってもらうとき、「じゃがいもを5等分に切ってほしい」「5分計ってほしい」などと、ちょっとしたことでも数字を使って指示をするのもよいでしょう。
このように、子どもが実物を目の前で確認することで、算数の問題を解くのに必要な情報を、自分で引き出せるようになります。
筆算は、紙の上に数字を書き計算を進めていくため、間違ったら消して書き直したりと、何かと時間がかかります。
そのうち、消しゴムを使うのも面倒くさがってしまう子どもも出てきてしまいます。
しかし、答えをイメージ化できていれば、計算を間違うことが格段に減ります。
頭の中で思考しながら問題を解いていくため一見回り道のようですが、練習するほど頭が鍛えられ、正しい答えに行きつくスピードが速くなります。
特に小学生の子どもは、何かとお友達と競争をしたがるので、計算スピードが早いと得意げになり「算数が得意」だと感じやすく、それが自信につながります。
さらに、頭の中でイメージ化するときは、自身の頭の中だけで自由な解き方ができるため、自然と最短距離で正解に到着しようとするマインドが養われ、「子ども自身の頭で考える」良い訓練になります。
普段から色々なことに「疑問」を持ち、考える力である「思考力」を伸ばすことは、算数だけではなく、これから成長していく子どもにとって、とても大きな意味を持ちます。
勉強で学んだことを理解するのはもちろん重要ですが、勉強で得た知識やスキルを元に、子ども自身で「考え」や「判断」をし、実際の生活や社会で「どう役立てられ」「何ができるのか」まで考えられる「思考力」を持つことが、近年ではとても重要になってきました。
当然のことですが、思考力は「考えているとき」に伸びます。子どもが何かに疑問を持ったらチャンスだと思ってください。
大人にとっては当たり前のことだとしても、子どもにとっては疑問でいっぱい。ぜひ「これはなんだと思う?なぜかな?」などと、一緒に考えてみましょう。
算数の問題を説明できるということは、問題の意味を理解し、答えまでの道筋が考えられているということです。
子どもに説明してもらうときは、さらに図や表を用いて説明してもらうのがおすすめです。
図を使った説明は、相手に理解してもらいやすくなり、子ども自身もより的確に物事を伝える工夫をしようとします。
うまく説明ができるようになると、子どもは「上手に説明ができて、相手に理解してもらえた!」という自信がつき、もっと説明をしたくなります。
算数の説明は、「自分で問題を解く力」はもちろん、「自分の考えを整理して表現する力」や「コミュニケーション力」など、さまざまな要素が必要になるため、日頃から説明をする習慣を持つことは非常に大切です。
関連記事:「小学生の算数」の苦手意識を克服する方法とは?算数嫌いな子どもの特徴やつまずきポイントも解説
算数に苦手意識がある子に対し、うまく算数に触れさせるコツは「算数の勉強だとあまり思わせない」のがコツです。
普段の遊びの中に、算数に関する内容をうまく組み込むことで、気張らず自然と楽しく算数に取り組むことができます。
ここでは算数嫌いな子に対して、親が家庭でできることをご紹介します。
普段の生活の中で「ここで問題です!」という風に、親が楽しい雰囲気で子どもに算数クイズを出す習慣があると、自然と算数に触れることができます。
問題が解けたらご褒美をあげるなどの工夫をするのもおすすめです。
算数クイズのネタが思いつかない場合、インターネットで「算数 クイズ ◯年生」などというキーワードを検索すると、たくさんの良い算数ネタが出てきます。
推理しながら解いていく推理算だと、まるで探偵になったように算数に取り組めたり、大人にとっても難しい問題の場合は、親子で一緒に取り組んだりと、コミュニケーションの活性化にもつながります。
子どもは何にでも興味津々で、さまざまな質問を大人に投げかける時があります。どう答えたらよいのか、頭を悩ませる親御さんも多いのではないでしょうか。
子どもに難しい質問をされた時は、「わからない」とただ単に言うのではなく「わからないから、調べて教えてほしいなあ」と質問を返すのがおすすめ。
そのとき親は、図書館へ行く、学校の先生に聞く、インターネットで調べるなど、子どもに「調べる方法」を教えてあげましょう。
このときに大切なのは「わからないことは自分で調べる」という行為です。調べるというプロセスの中で、興味や知識の向上につながります。
そして、子どもが調べた結果が返ってきた時は、親は喜んで聞き、間違っていても否定はせず「調べてくれれて、ありがとう!」「よく調べたね。えらいね。詳しいね!」と、ポジティブな言葉を投げかけることで、子どもは得意げになり、もっと調べたくなります。
子どもは褒められると、「嬉しい」「楽しい」という気持ちになり、「算数が好き」という好循環が生まれやすくなります。
そして、自分が認められたと感じ、やる気が湧いてきます。それが自己肯定感を育むことにつながり、親のことがもっと好きになり、大きな信頼を寄せます。
些細なことでも褒めるようにし、結果だけではなく過程も褒めるのがコツ。子どもの気持ちに寄り添って、具体的に褒めるようにしましょう。
ブロックなどの立体的おもちゃで遊ぶと、算数が得意になると言われています。
ブロックは図形を切断した面や、展開図を組み立てるとどんな形になるかなど、図形問題を解く大きなヒントになります。
子どもはおもちゃとして遊ぶので、実際に手を動かして、自然といろいろな形を作り出し、直感的に立体物の理解を深めます。そして後々、算数に必要な考え方を導き出せるようになります。
個別教育Canでは、基本的に子どもをよく褒め、自分の力で問題を解く「楽しさ」を伝えるように心がけています。
例え不正解でも否定せず、回答を見つけるまでのプロセスを講師と一緒に歩むことで自信につながり、徐々に算数が好きになります。
そして問題が解けたときは、子どもと一緒に、めいいっぱい喜びを分かち合います。
また、その子特有の「間違える癖」を見つけ、子ども自身にそれを気づかせ「ミスを減らす」ように促し、子どもの能力を信じて伸ばします。
さらに学校では教えない、それを知っていると問題が簡単に解けてしまう「Can独自のポイント」を教えるため、算数が得意・好きになる可能性がグッと高まります!
1.面倒見力:とことん関わり、とことん愛情をかけ、とことん教えます。 困っている子どもを放っておくことはありません。 「そこまでしてくれるのか」という家族のような面倒見の良さです。
2.高い個別指導力:子どもの性格、やる気、理解度、自信、性別、知識、 志望校によって授業や教え方を変えられるようにしており、 そのため社員(講師)は毎日社内研修を2時間行っています。
3.楽しい授業力:ほめて、励ます。ハイテンションで集中力の高い授業です。 分かりやすい表現を心がけ、その子のレベルに合った問題を解かせ、自信を持たせます。 子どもを少しも放っておかず、各種カウンセリング手法を交えてやる気にさせます。 いつも笑顔で、楽しく受講できるようにしています。
個別教育Canにご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください!
「算数が得意になる方法を知りたい」「算数が好きになってほしい…」など、どんなことでもお気軽にご相談ください!