今回は、「受験勉強のモチベーションが上がらない…」と悩む中学生と、中学生のお子さんを持つ親御さんに向けて、受験勉強に対してやる気が出ない原因や対処法についてご紹介します。
後半では、やる気を継続するためのポイントについても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
なぜ受験勉強へのやる気が出ないのでしょうか?ここではまず、やる気が出ない原因とその解決策について見ていきましょう。
受験勉強に対してやる気が出ない原因として最も多いケースが、「勉強よりもゲームの方が楽しいから」「スマホでYoutubeやTikTokを見ている方が楽しいから」という理由です。また、中学生になると交友関係も広がり、友達と遊んでいる方が楽しいという子どもも多いことでしょう。
受験期間中は遊びや娯楽を一切禁止すべきというのは極端ですが、受験勉強に影響が出るほどの頻度であれば、やはり何かしらのコントロールは必要です。
例えば、スマホを見ても良い時間帯を決めてルール内で使用する、今は遊びに行くのを我慢して受験が終わったら友達とテーマパークに遊びにいくなど、メリハリをつけるのが良いでしょう。
特に運動部や吹奏楽部など大きな大会がある部活は、授業終わりの練習はもちろんのこと、早朝練習や休日練習と、授業以外のほとんどの時間を部活に費やしているケースがあります。
このような生活を続けていては、受験勉強へのやる気が出ないのも無理はありません。勉強に身が入らない焦りが、部活動にも影響することもあるでしょう。
この場合、疲れている時は我慢せずに仮眠をとったり、朝型生活に切り替えて早朝に学習時間を確保したりといった対策が必要です。
「どうせ勉強しても良いことないし…」「勉強ができなくても将来お金を稼ぐ方法はいくらでもあるし…」と学習へのメリットを感じないことが、受験勉強に対するやる気を削いでしまっている可能性もあります。
行動範囲が広くなったとは言え、まだ社会経験の浅い中学生です。見聞きする一部の情報を信じて自分の価値観を狭めてしまうのは仕方がないことでしょう。
こればかりは経験を積まなければ理解することが難しいかもしれませんが、例えば、企業の採用ページや求人サイトを見たり、有名人の自伝を読んでみるというのも一つのアイデアです。
将来自分がどんな仕事に就きたいのか?どのような生活をしたいのか?などを考え、その未来を実現するために今の自分ができることを考えると、受験勉強へのやる気が沸いてくるかもしれません。
関連記事:中学生の子どもが勉強しない!やる気に繋がる親の接し方や放置するリスクを解説
受験勉強に対してやる気が出ないのは、親の接し方に問題がある場合もあります。例えば、兄弟・姉妹と自分を比べられたり、成績に対して責めたり怒ったりするような言動です。
親としては尻を叩くつもりの発言かもしれませんが、中学生のこの時期はちょうど反抗期ということもあって、親にとやかく口を出されると余計にやる気がなくなってしまいます。
そのため、親は子どもの勉強スタイルにあまり口出しせず、何か話したいことがありそうだな?と感じた時に、じっくり話を聞く距離感でいるのがおすすめです。また子としては「自分のことを心配してくれてるんだな」という風に解釈してみたり、「親が何も言ってこないくらい結果を出してやる!」とモチベーションを上げるきっかけにしてみるのも良いでしょう。
関連記事:小学生・中学生の反抗期に疲れたら?子どもと向き合うポイントと解決策
受験勉強のやり方がわからないので、やる気がでないというケースも考えられます。
そもそも「どうせ自分は頭が悪いから、勉強しても成績が上がらないし…」というのは誤解で、正しい勉強方法を知れば、これまであまり勉強が得意でなかった中学生でもぐんぐん成績が伸びていきます。
受験勉強の基本は基礎固めです。高校入試の大部分は基礎問題で構成されているため、中学校の授業がそのまま出題範囲となるのです。まずは定期テストで出題される範囲の内容を理解し、繰り返し問題を解いていきましょう。
とは言え、学校では教えてくれない解き方のコツなども実際に存在します。このような知識は、学習塾などで得るのが一般的です。私たち個別教育Canでも、解き方のコツや苦手分野を克服する方法などを丁寧にお伝えしていますので、家庭での受験勉強に限界を感じた時は、ぜひ一度無料体験授業にお越しください。
次に、家庭内で受験勉強に対するやる気を引き出すための方法を、「学習環境・生活習慣・勉強方法」の3つにフォーカスしてご紹介していきます。
受験勉強へのやる気が出ない時は、学習環境を見直してみましょう。
まずは、学習スペースを整理するところから始めます。不要なものを片付け、机の上をすっきりさせることで、気持ちも整理され、受験勉強に対するやる気や集中力が向上します。スマートフォンやタブレットなどは違う部屋に置いておくなどして、「受験勉強に集中するぞ!」と自分を律することも大切です。
また、肩こりや腰痛などの症状が見られる場合、机と椅子が自分に合っていない可能性があります。適切な高さや使い心地の良い椅子・机を選んで、長時間勉強していても負担になりにくい環境を作りましょう。
さらに、お気に入りの文房具や好きな言葉を飾るなど、モチベーションが上がるアイテムを受験勉強に取り入れるのもおすすめです。
受験勉強へのやる気が出ない時は、生活習慣の見直しも大切です。
例えば、運動は脳の活性化を促しますので、勉強へのやる気アップが期待できます。また、栄養バランスの取れた食事や十分な睡眠は、心身の健康維持に欠かせません。
さらに、自由時間と学習時間にメリハリを持つことも必要です。集中力が続かないままダラダラと勉強を続けるよりも、時間を決めて集中的に取り組み、こまめに休憩を挟む方が、効率的に学習を進めることができます。
生活習慣の見直しは、受験生本人だけの努力では実現が難しいため、生活を共にしている家族の協力が必要不可欠です。家族全体で健康的な生活習慣を意識し、受験勉強に対するやる気アップを目指していきましょう。
受験勉強へのやる気不足に対処するには、勉強方法の見直しも効果的です。
まずは目標や学習スケジュールを見直していきます。理想を追いたい気持ちもわかりますが、必ず達成できる目標を設定し、着実に達成していくことがやる気の向上に繋がります。
次に、勉強方法を組み合わせて自分にマッチする方法を見つけていきます。例えば、時間帯ごとに勉強する科目を変える・教科書を音読する・隙間時間を活用する・友達と一緒に勉強するなどの方法にチャレンジしてみると良いでしょう。
また、普段自室で勉強している人はリビングで勉強してみたり、家ではなく、塾の自習室や図書館、カフェなど場所を変えてみるのもおすすめ。他の人がいる環境で勉強するとほど良い緊張感が生まれ、さらに気分転換にもなります。
受験勉強へのやる気がアップしてきたら、今度はそのやる気やモチベーションを継続していきましょう。そこで最後に、やる気を継続するポイントについてご紹介していきます。
受験勉強へのやる気を継続するためのポイント1つ目は、未来を想像することです。
「高校に合格したら憧れの制服が着られるんだ!」「部活に入って、大会を目指して頑張りたい!」といったポジティブな未来を想像するのは、やる気とモチベーションを継続するために必要な要素です。
例えば、体験入学や説明会等の機会で志望校を訪れて、学校の雰囲気を感じたり、在校生や先生の話を聞いたりすることで、より鮮明にイメージできるようになるでしょう。
また反対に、試験で失敗するなどの悪い未来を想像するのも、モチベーションに繋がることがあります。夏休みの宿題を想像するとわかりやすいですが、夏休みが始まったばかりの頃は「まだ時間があるから大丈夫!」と余裕を持てるもの。しかし、夏休みの終盤に差し掛かると「時間がない!」と焦り始め、“このままだと間に合わない”という危機感から、宿題に集中して取り組めたという人も少なくないでしょう。
「もし試験までに間に合わなかったら?」「もし試験当日体調を崩したら?」「もし合格できず部活が続けられなくなったら?」というような、自分にとって最悪の事態を想定しておくことで、やる気・モチベーションのアップに繋がるだけでなく、リスク対策にも繋がります。
受験勉強へのやる気を継続するためのポイント2つ目は、こまめに達成感を味わうことです。
こまめに達成感を味わうには、定量的(数値や数値)かつ達成可能な小さな目標を設定し、学習の進み具合を見える化することがおすすめ。例えば、「毎日問題集を2ページ進める」「毎日単語を10個覚える」といったものが良いでしょう。
受験勉強では長期的な学習スケジュールだけでなく、このような小さなスケジュール・小さな目標を意識することで、やる気やモチベーションを継続しやすくなります。
受験勉強へのやる気を継続するためのポイント3つ目は、他人と比較しないことです。
受験勉強の期間は長いため、お互いに励まし高め合えるような関係でいられる友達は、とても大きな支えとなります。ですが、他人と自分を比較する思考は、受験勉強において大きな落とし穴になりかねません。比較対象がそばにいることで、落ち込んだり、劣等感を抱いたり、自信を喪失するリスクがあるからです。
高校受験の場合、定期テストの結果や学内順位は内申点に影響するので、無視して良いというわけではありませんが、反対に、内申点が高いからといって必ずしも試験で合格できるとは限りません。
また、そもそも友達の成績は流動的ですので、信用できる指標とは言い難いもの。そのため、他人の成績ではなく、過去の自分の成績や、合格に必要な指標と照らし合わせて、やる気やモチベーションを維持するきっかけにすると良いでしょう。
個別教育Canは千葉県で展開している個別指導塾です。そして、個別指導塾でありながら「先生が全員正社員」をモットーとしている学習塾となっています。
個別教育Canの想いは、教育を通じて子供達の可能性を開花させ、多くの人の役に立つ人間になってもらうこと。子供の性格・やる気・理解度・自信・性別・知識・志望校によって授業や教え方を変え、困難なことにも「自分ならできる!」と自主的に努力し、挑戦する子に育てます。
そのため、大学生のアルバイト講師はとらず、先生が全員正社員の個別指導塾であることにこだわっています。
「何度言っても宿題をしない、習慣化できない」とお困りの方は、ぜひ一度個別教育Canに足をお運びください!
受験勉強でのやる気をアップする方法や、継続するコツ、また親御さんにはお子様の見守り方などもご提案しております。まずは無料体験授業へお越しください。