子供を学習塾に通わせたい・子供が塾に通いたいと言ってきたものの、種類が多すぎてどの塾に通わせたら良いか悩む保護者は多いものです。
そこで今回は、小学生・中学生・高校生のお子様を対象に、塾の種類とそれぞれの特徴についてご紹介していきます。
さらに、
「集団指導塾が良いの?それとも個別指導塾?」
「塾によって指導内容やカリキュラムは違うの?」
とお悩み方に向けて、塾の選び方や注意すべきポイントについても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
塾とはそもそも「学習塾」のことで、文部科学省では学校で習う教科(国語や算数など)の指導を受ける施設と定義付けされています。
学習塾(以下、塾)と一口に言っても、学校の授業を理解して成績を上げるための塾や受験対策のための塾、またその両方の機能を兼ね備えた塾もありますし、指導形態も集団指導や個別指導、オンライン授業、映像授業など、塾ごとに様々な特徴があります。
さらに、2020年に外国語教育とプログラミング教育が必修化され、子供向けの英会話塾やプログラミング塾も増加しています。
塾の種類が増えたことで、「近所に進学塾がないのでオンラインで受講したい」「英語は英会話塾に、他の教科は総合塾に通わせたい」といった細やかな個々のニーズに対応できるようになりました。
しかし反対に、「種類が多すぎて、どの塾が子供にとってベストかわからない」と悩む保護者も少なくありません。
【出典】子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告|文部科学省
塾とよく比較されるのが家庭教師ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
塾と家庭教師の根本的な違いは、塾は施設(校舎)に通って受講するのに対して、家庭教師は家に講師が来てくれて受講する点にあります。
ですが、新型コロナウイルスによる影響で、集団指導・個別指導ともにオンラインで受講できる塾も増えてきており、両者の垣根は狭まりつつあると言えるでしょう。
どちらが良いかは、ご家庭の事情やお子様のライフスタイルを考慮した上で検討してみてください。
塾の種類は、大きく分けて4タイプあります。
【塾の種類】
①総合塾:学校のフォロー、定期テスト対策、受験対策と幅広く対応
②進学塾:定期テスト対策、受験対策に特化
③補習塾:学校の予習復習、定期テスト対策に特化
④専門塾:特定の科目・学校の受験対策に特化
各塾の特徴と、メリット・デメリットを詳しくご紹介していきます。
総合塾は、学校の予習復習・宿題のサポート・テスト対策・受験対策と、幅広い指導に対応している塾で、小学生・中学生・高校生のすべての学年が対象となります。
基本的に入塾するための条件はなく、難関校を目指すために通っている生徒もいれば、学校の授業を理解するために通っている生徒もいます。特に集団指導塾の場合は、学力や志望校に合わせて、コースやクラスが分けられている傾向があります。
メリットとしては、転塾せずに学習目標の転換ができる点があげられるでしょう。一方で、「中学1年生から受験対策を始めたい」「超難関校を受験したい」といったニーズを満たすことは難しく、そのようなニーズに応えられるのが後述する進学塾や専門塾となります。
そのため、総合塾は「どんどんレベルアップしていきたい」「まだ志望校が決まっていないけど塾に行きたい」という方におすすめです。
進学塾は中学受験・高校受験・大学受験の対策に特化した塾で、入試に向けたカリキュラムが組まれています。そのため、まだ受験までしばらくあったとしても、学校の授業で教わる範囲を超える内容や、学校のテストでは出ない応用問題など、受験を視野に入れた指導が実施されます。
また、入塾テストの結果次第では入塾できない塾もありますので、入塾条件を事前に確認しておきましょう。
進学塾に通うメリットは、学校の授業が先取りして学べる点や、学校の授業だけではカバーできない難関校対策ができる点、応用力がつく点があげられます。特に中学受験は小学校の授業だけでカバーしきれない上、学校ごとの試験対策や面接対策、試験自体に慣れるための対策も必要になりますので、進学塾に通うお子様が多い傾向にあります。
一方で、進学塾はどんどん授業が進んでいくので、「マイペースに勉強したい」「積極的に講師に質問できない」というお子様にはストレスが溜まる環境かもしれません。
補習塾とは、学校の授業の予習復習や、テスト対策を目的とした塾のことです。対象は小学生〜高校生で、総合塾のように子供のレベルに合わせてクラスやコースが設けられている塾もあります。
進学塾や総合塾と違う点は、受験対策よりも学校での成績アップに重きが置かれているところにあります。そのため、公立の小学校や中学校に通う子供が、学校の授業を理解する目的で通っているケースもあれば、付属校に通っているので高校受験・大学受験する予定はないが、進学・進級に備えて成績を維持したいといったケースまでさまざまです。
一般的に、総合塾や進学塾では受験を控えた最高学年になると、受験対策に特化したカリキュラムがメインで進んでいきます。ですので、中学受験はしない・付属校で受験対策が不要だという方のニーズには応えることができません。
ですので、補習塾は「学校のカリキュラムに合わせて進めて欲しい」「学校の成績を上げたい」といったお子様に向いています。
専門塾とは、算数や国語などの特定の科目や、超難関校などの受験対策に特化した塾を指します。
この他にも、計算に特化した学習塾やピアノ教室、美術教室、プログラミング教室、ダンス教室といった能力開発タイプの学習サービスも専門塾として扱われることがあります。
【専門塾の種類】
メリットは文字通り専門分野に特化した指導が受けられることで、「中学受験は考えていないけど、基礎力やスキルを育てたい」といった方や、「専門分野に特化した学校の受験対策がしたい」といった方に向いています。
もし「学校の授業で置いて行かれないようにプログラミングを習いたい」「学校のダンスの成績を上げたい」といった理由で検討されている場合、いわゆる「ならいごと」に分類される教室では学校の授業に対応していないことが多いため注意が必要です。加えて、専門性の高い学校を受験する際は、受験を前提とした指導が受けられるかも確認しましょう。
塾には様々な種類がありますが、一体どういった塾を選べば良いのでしょうか。
ここでは塾の選び方を5つのポイントにまとめて、それぞれの注意点についてご紹介していきます。
塾選びで困った時はまず、通う目的を明確にすることです。
【塾に通う目的】
例えば志望校に合格することを目的とした場合、多くの方が進学塾を選ばれる傾向にありますが、高校受験や大学受験において、特に国公立は教科書の範囲内から出題されますので、進学塾に通わなくても合格することは充分可能です。つまり、「受験対策=進学塾」である必要はなく、お子様の学習スタイルに合った種類の塾を選ぶことが大切だと言えます。
しかし、中学受験・難関校受験・私立校受験・専科受験(芸術・外国語・スポーツなど)を目標にしているのであれば、学校の授業だけで充分に受験範囲がカバーできるとは言い難いもの。そのため、これらの受験対策に強みがある進学塾や専門塾を選ぶのが良いでしょう。
塾の指導形態には下記のような種類があります。
一般的に、塾には集団指導型と個別指導型の2つの指導形態があり、集団指導型は複数名の生徒に対して講師1名が授業を行うスタイルで、個別指導型は生徒1〜3名に対して講師1名が授業を行うスタイルになります。
「一度聞いて内容が理解できる」「ライバルや仲間がいた方がやる気が出る」というタイプのお子様は集団指導型が、「理解するまでに時間がかかる」「自分でコツコツ進めていきたい」というタイプのお子様は個別指導型が向いていると言えます。
一方で、自立学習型とは通信教材やパソコンなどを使ったeラーニングを指し、基本的には教材に沿って自分で学習を進めつつ、必要に応じて講師のサポートも受けることができる、いわば塾と自主学習の中間にあたる存在です。感染症対策の影響や、AI分析などを活用した学習サービスが登場したことで、人気が高まっている様子がうかがえます。
このような自立学習型の塾は、「学校の宿題だけでは物足りない」「塾で受講していない科目をカバーしたい」といった方に向いているでしょう。
塾は、規模によっても特徴に差があります。
それでは規模ごとの特徴について見ていきます。
いわゆる「大手塾」と呼ばれるような全国展開をしている大規模塾は、膨大な情報量から精度の高い授業を受けられるという点に強みがあります。そのため、難関校を受験したい・全国模試で実力を知りたい・他府県の学校を受験したいという方に向いているでしょう。
デメリットとしては、講師が転勤する可能性が高い・生徒に合ったカリキュラムに変更ができない・授業料が比較的高いといった点があげられます。特に小学生や中学生は安心して学習できる環境が非常に重要となりますので、講師やクラスが入れ替わる頻度については事前に確認しておくことをおすすめします。
中規模塾とは、特定の県やエリア内に展開している塾を指します。大規模塾と比べてトータルの情報量は少ないものの、エリア内の学校情報や地域特性はよく把握しているため、学校の補習対応から中学受験・高校受験と、幅広く対応できるのが強みとなります。
一方でエリア外の学校については情報が少ないため、志望校の範囲が全国に広がる大学受験や、中高の他府県受験では充分な対策が打てない可能性があります。
小規模塾とは、一般的に講師が個人経営している塾を指します。校舎数は1〜2校程度で、生徒数も100名未満程度と少なく、講師1名で開講している塾もあります。
小規模塾の良い点は、融通が利きやすく、親身になって勉強を見てもらえるところです。また、たとえ集団指導塾であっても、わからない生徒を置いて授業を進めていくことはなく、手厚くサポートしてくれる傾向があります。
ただ、地元での評判が高過ぎるあまり、1クラスあたり数十名の生徒を抱えて授業を行う小規模塾もあり、この場合、小規模塾特有の手厚いサポートは見込めない可能性がありますので入塾前に必ず確認しておきましょう。
加えて、このような塾はいわゆる塾長と呼ばれる代表講師の指導方針が色濃く反映されるため、合う・合わないが顕著に表れます。いくら教え方が上手でも、塾長との相性が合わないと子供にとって大きなストレスとなりますし、親身であるがゆえに辞めづらいというデメリットも生じます。事前に体験授業を受けさせてもらい、授業内容や塾内の雰囲気を知っておきたいところです。
指導方針とは、指導についてどのような考えを持っているのかを具体的に示したものです。
よく「勉強が好きになる」「応用力が身につく」といった標語がどの塾でも掲げられていますが、これらは指導理念であり、指導方針とは「勉強が好きになるために、どのような授業をしているのか?」「応用力を身につけるために、どのような指導を行っているのか?」という、具体的な内容のことです。
【指導方針の例】
例えば弊社「個別教育 Can」では、「笑顔で楽しみながら自分から進んで勉強する子」になってもらうために、講師は全員正社員として採用し、毎日2時間の研修を実施。また、基礎力・応用力を育てるために解き方のコツを授業に取り入れ、自主学習できるように50〜80席の自習席を用意しています。
このように、塾を選ぶ際は進学塾や総合塾といった種類だけでなく、指導方針も比較してみてください。
塾の受講方法には、対面授業・オンライン授業・映像授業があります。
それではそれぞれの特徴について見てみましょう。
対面授業のメリットは、講師とコミュニケーションが取りやすいことや、塾の友達ができることです。
一方で開講している時間が決まっているため、都合を付けるのが難しいという点がデメリットとしてあげられます。この場合、集団指導よりも個別指導の方が融通が利きやすい傾向ですので、選択肢の範囲を広げてみると良いでしょう。
オンライン授業は、どこからでも受講できるという点が最大のメリットです。そのため、部活や習い事で忙しくても都合がつきやすく、夜に出歩く必要がないため防犯上も安心です。また、受験シーズンに塾内で感染症にかかるリスクも避けることができます。
デメリットとしては、講師とのコミュニケーションが難しい・塾生同士の交流がない・小学生だと保護者がそばについて操作等のサポートをする必要があるといった点があげられます。
映像授業とは、あらかじめ収録された講義の動画を見て学習する授業のことで、通塾して受講するタイプとオンラインで受講するタイプの2種類があります。
人気講師や好きな講師の講義が全国から受けられたり、一時停止・繰り返しができるので自分のペースで学習を進めることができる一方、緊張感がないので怠けやすいといったデメリットがあります。また、いくら評判が良い講師でも、生徒にとってベストな指導だとは限りませんので、「学習習慣を管理してもらいたい」「子供に合わせた指導方法やコミュニケーションを取ってもらいたい」という方には不向きだと言えるでしょう。
今回は塾の種類や、塾ごとの特徴に焦点を当てた選び方について解説しましたが、お子様と保護者様がストレスなく安心して通える塾を探すためには、
といったことも大切な要素です。
ぜひ、お子様の性格や学習スタイルにあった塾を選んでくださいね。
個別教育Canは千葉県で展開している個別指導塾です。
個別教育なのに、先生全員が正社員なのは、日本中探して頂いても珍しいと思います。
つまり、他の個別指導の塾とは、見た目は同じカテゴリーに入るように見えて、実は中身の質が全く違う新しいカテゴリーの塾なのです。
にも関わらず、料金はむしろ他の個別指導の塾よりも安い、当然、授業の質と先生の責任感は別次元となります。
授業でも授業以外でも、子供をよく褒め、自分の力で問題を解く「楽しさ」を伝えるように心がけています。
例え不正解でも否定せず、回答を見つけるまでのプロセスを講師と一緒に歩むことで自信につながり、徐々に勉強が好きになります。
そして問題が解けたときは、子供と一緒に、めいいっぱい喜びを分かち合います。
また、その子特有の「間違える癖」を見つけ、子供自身にそれを気づかせ「ミスを減らす」ように促し、子供の能力を信じて伸ばします。
さらに学校では教えない、それを知っていると問題が簡単に解けてしまう「Can独自のポイント」を教えるため、勉強が得意・好きになる可能性がグッと高まります!
「どの種類の塾が子供に合っているかわからない」「個別指導に興味があるけど、費用などの不安も……」といったお悩みにも、最善策をご提案します。まずはお気軽にお問い合わせください。